「大川原化工機」を巡る冤罪事件で、調書を破棄したなどとして書類送検された当時の警視庁捜査員らが不起訴になったのは不当だとして、「大川原化工機」側が検察審査会に審査を申し立てました。

 機械メーカー「大川原化工機」の社長ら3人は不正輸出をしたとして逮捕・起訴されましたが、起訴が取り消されました。

 捜査に携わった当時の警視庁公安部の捜査員3人は去年11月、取り調べ中に作成した調書を破棄したなどの疑いで書類送検されましたが、その後、不起訴処分となりました。

 大川原化工機側は今月17日、このうち2人について不起訴処分が不当だとして、検察審査会に審査を申し立てました。

 大川原化工機側は「警察犯罪について、公正な司法判断が行われる機会を不当に奪うもので許されるべきではない」としています。

 申し立てが受理され、審査の結果、「起訴相当」や「不起訴不当」の議決が出た場合には検察による再捜査が行われます。