ガソリン高騰が止まりません。日本一高い長野県より高い、1リットル215円の地域まで現れました。

■最も高い県”長野を超えた!?

 今が旬の「あまりん」や「紅ほっぺ」。いちご狩りが楽しめる埼玉県の「いちご農園」が今、頭を抱えているのが「暖房費」です。

越谷いちごタウン 前田寿樹組合長 「夜は5℃を割らない温度になるように暖房機で保護している」

 この農園では、主に8台の暖房機を使っています。政府の補助金が縮小されたことにより、ガソリンだけではなく、暖房機の燃料となる「重油」も値上がりしました。

前田寿樹組合長 「以前までは(月に)約8万円だったが、今10万円前後になっている。このまま上がりっぱなしだと客にも負担になってしまうのかなとは考えている」

 値上げの影響は、街のクリーニング店にも。配達で都内を走り回るという店主。ガソリンの値上げは死活問題だといいます。

小林ランドリー工場 小林史明代表取締役 「今も銀座から戻ってきたが、配送料というのが基本的にない。クリーニング代の中のセットとして含まれているので(ガソリン代は)安いにこしたことはない」

 今後、月に1万円ほどガソリン代が増える可能性があるといいます。

小林史明代表取締役 「ほんとに苦しいです」

 店主は「クリーニング代の値上げ」に踏み切りました。

小林史明代表取締役 「5から10%値上げした。結局のところ(店が)倒れてしまってはしょうがないので、いつもと変わらないクオリティーを評価してもらえれば(客に)納得してもらえるのかな」

 直撃するガソリンの値上がり。先週、1リットル190円を超える長野県を紹介しましたが…さらに、それを超える地域がありました。

 東京都・大島町です。大島町でゲストハウスを営む神田さん。20日朝、給油すると驚きの価格が…なんと1リットル215円。215円です。

ゲストハウスStay Do 神田遼さん 「高いですよね、やっぱり」

 宿泊客の送迎などで、車は必要不可欠だといいます。

神田遼さん 「車ありきで商売も必要になってくるので、1円でも安くなってほしいのが正直なとこです」

 突出して高いのが、島にガソリンを運ぶためのタンカーの輸送費が上乗せされるためだそうです。

■安く“すます”方法あります

 ガソリンを無駄にできない今、プロおすすめの簡単にできて効果抜群の節約術を教えてもらいました。ポイントは「発進の際のふんわりアクセル」だそうです。

JAF熊本支部 緒方将さん 「オートマチック車であればブレーキから足を離した瞬間、少し徐行していく。その助走を活かしながら急にアクセルを踏み出すことなく、少しずつ加速していくイメージ」

 こうした「ふんわりアクセル」を日々心掛けるだけで、実に10%程度、燃費が改善するといいます。

緒方将さん 「イメージ的には5秒かけて時速20キロ程度が1つの目安」