トランプ大統領がアメリカで生まれれば国籍を得られる「出生地主義」を見直す大統領令に署名した件で、少なくとも22の州が違憲として提訴しました。

 「出生地主義」はアメリカの憲法修正14条に基づく解釈により、アメリカで生まれた子どもに国籍を与える制度ですが、トランプ大統領は20日、不法移民などの子どもの場合にはアメリカ国籍を与えないとする大統領令に署名しました。

 これに対してニュージャージー州やマサチューセッツ州など22の州とサンフランシスコ市、ワシントンDCは21日、大統領令は違憲だとして訴訟を起こしました。

 20日にもアメリカ自由人権協会などが提訴していて、アメリカメディアはトランプ政権の移民政策を巡り、今後も訴訟の動きが広がるとの見通しを示しています。