フジテレビの社員を対象にした説明会は経営陣の退陣を求めるなど紛糾しました。

■「生きるか死ぬか」不満と怒り

フジテレビ社員 「生きるか死ぬかの話をしているんですよ」

 フジテレビの信頼はどこへ消えたのか。社員から不満と怒りが爆発しました。

フジテレビ社員 「もう終わりにしませんか。きょうこの場で本当に。会長、社長、本当に。もう、はっきり言ってください」

 港社長(72)やフジテレビの相談役であり、フジサンケイグループの日枝代表ら経営陣の退陣を迫る声も上がりました。

フジテレビ 嘉納修治会長(74)(社員説明会での発言) 「皆さまに謝らせて下さい。港社長と私の判断とか色々な所が至らなかった」

 4時間半に及んだフジテレビの社員に向けた説明会。トップの謝罪は社員の怒りを鎮めるにはほど遠いものでした。

 批判が集中したのは17日の会見。カメラ撮影を禁止し、出席者を制限した対応です。

フジテレビ 港浩一社長(社員説明会での発言) 「オープンでネット系も入ってくると不規則発言や彼女のプライバシーが侵害される恐れもあるのではという懸念が一番大きく頭を占めて、ああいうクローズドな会見になりました。終わって失敗したと思いました」

フジテレビ社員 「テレビメディアがカメラ会見をしなかったことで、報道機関として自殺をしたと言われています。フジテレビは今後二度と取材相手に対し、カメラの前で説明するよう求められなくなったと言っても過言ではない」

フジテレビ 港浩一社長 「ここまでなるということに考えが及んでいなかったことは本当に本当に申し訳ないと思います」

 第三者委員会の設置については、社内では早い段階で設置を求める声が上がっていたといいます。

フジテレビ社員 「最終的には20階のメンバー。会長や社長、石原常務で区切った状況で押し切られた形になって、第三者委員会の設置については、かなり見送られた」

フジテレビ 港浩一社長 「何もしてなかったじゃなくて、第三者委員会を設立するためには誰にお願いして、どういう座組でやればいいか、その(弁護士の)先生が受けてくれるか、受けてくれないかもある」

フジテレビ社員 「年始の初頭の段階から、すでに第三者社員会については、もう動いていたんでしょうか」

フジテレビ 港浩一社長 「年始っていうか、ある段階からですよね」

フジテレビ社員 「それはいつごろでしょうか」

フジテレビ 港浩一社長 「うーん、いつごろっていうか、1月の上旬ぐらいですよね。上旬、中旬、中旬前ぐらいかな」

フジテレビ社員 「それほぼ(17日の)会見と同じ日程ですよね」

フジテレビ 港浩一社長 「ええ、まあ、そんな形でやっていたってことですよね」

 また、女性とのトラブルが分かった後も中居さんの起用を継続してたことに疑問の声も…。

フジテレビ社員 「何本も中居氏を起用して(番組を)作っている。キャスティングに関してストップがかからなかったのか。本当にそれは納得できないというか、理解に苦しみます」

フジテレビ 港浩一社長 「第三者委員会の調査事項になっているので、本当に申し訳ないがここでは答えることができない」

■経営陣の退陣求める声

 今回の責任は誰が取るのか…。矛先は経営陣に向けられました。

フジテレビ社員 「何年かけてこの会社の信用を取り戻そうと?もう何百億って金が吹っ飛んでいる」

フジテレビ 港浩一社長 「今こういう業務が支障をきたしていることを一刻も早く元に戻すための努力は、こっちも一生懸命やる」

フジテレビ社員 「4月から7月に向けてスポンサーが帰ってくる保証は何一つない。全役員総退陣、日枝さんを含めて総退陣。生きるか死ぬかの話をしている。あすの生活どうなるか皆、不安なんですよ」

フジテレビ 港浩一社長 「言ってることは正しいと思う。そういうことも一つのやり方というか、柱としてはあると思います」