ロシアの同盟国ベラルーシで現職のルカシェンコ氏が大統領選挙で勝利しました。選挙管理委員会が発表しました。2030年まで権力を維持することになります。

 ベラルーシの選挙管理委員会は27日、大統領選挙の暫定結果を発表し、現職のルカシェンコ氏が得票率86.82%で勝利しました。

 ルカシェンコ氏の次に票を集めたのは「すべての候補者に反対」とする投票で得票率3.6%でした。

 他に立候補していた4人の得票率は、それぞれ1から3%でした。

 選挙は西側諸国の監視団がいないなかで行われ、EU(ヨーロッパ連合)の外交トップカヤ・カラス外交安全保障上級代表は「今回の偽の選挙は自由でも公正でもなかった」と批判しました。

 前回2020年の大統領選挙の後には不正を訴える市民による大規模な抗議活動が起きました。

 ルカシェンコ政権は弾圧を強化し、主要な反体制派は投獄されるか国外への逃亡を余儀なくされています。

 反体制派のリーダーで国外で活動を続けるスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は「これは民主主義ではなく、恐怖と抑圧と嘘のうえに築かれた茶番だ」と指摘しています。