12月閉店した宮城県のアンテナショップが、場所を変え東京の日本橋茅場町に新たにオープンしました。県がインターネットでの販売に舵を切る中、実店舗を求める多くの人の声に支えられ新たなスタートを切りました。

 中津川夏帆記者「開店の午前11時を前に、多くのお客さんが列をつくっています」

 日本橋茅場町に新たにオープンした宮城ふるさとプラザ、28日は入店人数を制限しながらの営業です。

 訪れた人たちは、待望の新店舗で宮城県の特産品を買い求めていました。
 買い物客「以前仙台市に住んでいた時においしかった物をいっぱい買おうかなと思って」「地元でなじんだ味は、年を取るほど余計欲しくなってくるので気軽に手に入るのは非常に助かります」

 宮城ふるさとプラザは、宮城県が2005年に東京の池袋にオープンしましたが、賃料の高さなどを理由に12月に閉店しました。一方で存続を求める声も多く、運営団体は11月から営業資金を募るクラウドファンディングを行い、目標額の2000万円を上回る約2800万円が集まりました。
 そして、日本橋茅場町に場所を移し、独自に新店舗としてオープンさせました。

 新店舗では、特産品を取り扱うほかオフィス街という立地を考慮し、ビジネスマン向けにテイクアウトコーナーを設置し、ずんだシェイクやずんだソフトなども提供します。
 買い物客「やっぱりおいしいですね、ずんだのソフトクリーム」「通販だけでは物足りないというか実際に見て選びたいので、こういう店が都内にあるのはうれしい」

 運営団体によりますと、日本橋茅場町での営業は2026年3月までと決まっていますが、その後も場所を変え営業を続けたいとしています。
 宮城ふるさとプラザ大蔵国孝店長「12月は涙で閉店になりましたけれども、またこういった晴天の下で笑顔でお客様をお迎えできて感無量です。多くのお客様に愛されるお店をつくっていければ」