宮城県気仙沼市に建設が計画されている風力発電施設の建設反対を訴え、市民団体などが宮城県に要望書を提出しました。

 宮城県庁を訪れ知事宛てに要望書を提出したのは、気仙沼の森と海を守る会の松本まりこ代表と2つの自治会の代表者など4人です。

 要望書は、東急不動産が気仙沼の羽田山一帯の市民の森敷地内に建設を計画している、高さ180メートルの風車10基による風力発電事業の計画中止を求めています。

 市民団体などは、風力発電事業に伴う開発工事の影響で山が保水力を損ない土砂災害のリスクが生まれることや、水源、生態圏への悪影響など4項目を懸念する点として挙げています。

 気仙沼の森と海を守る会松本まり子代表「単なる見た目ではなく、住む人たちの精神性に及ぼす影響という部分を軽んじられては私たちは本当に悲しい気持ちになります」

 要望に対して、小林徳光副知事は「有識者、気仙沼市、住民の意見を踏まえ環境保全の見地から県としての考えを出していきたい」と応えました。