災害が発生した時の断水に備え、宮城県の登米市と栗原市が互いに水を融通し合う協定を結びました。埼玉県で起きた道路陥没事故を念頭に、老朽化する水道管への対応でも協力できるよう期待する声も出ています。

 宮城県庁で行われた締結式には、登米市の熊谷盛広市長、栗原市の佐藤智市長、立会人の村井知事が出席しました。

 協定では、市境にあるそれぞれの水道管を長さ383メートルと152メートルの連絡管2本でつなぎ、地震などで断水した際に相互に水を送ることにしています。資材の調達や人材の育成などでも協力し合います。

 熊谷登米市長「水は一番大切だと思っているので、なお一層こうした形を進めていければありがたい」

 佐藤栗原市長「今後は老朽管の復旧にも力を入れないといけないし、常に安定的に水を供給するのも使命ですので、しっかりとこの協定を生かして頑張ってまいりたい」

 今後は上下水道管の老朽化が見込まれるため、県も自治体同士の協力関係を歓迎しています。

 村井知事「埼玉県の事例がありましたが、近隣住民の方にご不便をお掛けしていると思う。そういった時に別の所からすぐにサポートに入れる。この態勢をつくれたことは非常に意義がある」