埼玉県八潮市で道路が陥没した事故から4日で1週間です。取り残された男性の救助作業のため、県は午後から水の使用をより一層、制限するよう呼び掛けています。

 (社会部・阿部佳南記者報告)  事故から1週間を迎えた4日も、重機や大勢の救助隊員らが動員されての作業が続いています。

 消防によりますと、現在も穴の中では漏れ出した下水とみられる水が流れていて、ここ数日間はほとんど水の量が変わっていないということです。

 救助作業のためには水位を下げることが必要不可欠なため、県は午後2時から5時までの間、周辺住民に水の使用をより一層、制限するよう呼び掛けています。

 また、現場付近のマンホールから下水管の中にある水を抜き出す作業も同時並行で行われています。

 これらにより、穴の中の水位が下がれば、これまで確認できていなかったより深い部分まで状況を目視することができ、隊員が中に入って捜索をする足掛かりとなる可能性があります。

 ただ、仮に水位が下がったとしても、安全のため4日すぐに中に入って作業を始める見込みは少なく、救助まではまだ時間がかかるとみられます。