初の首脳会談を終えて、トランプ大統領は石破総理をどう受け止めたのか。ワシントンから報告です。
(梶川幸司記者報告) トランプ大統領は首脳会談の後、「日米の同盟関係が末永く発展することを確信している」とSNSに投稿しました。
アメリカメディアも「トランプ氏は石破総理にやさしい振る舞い」、「友好的な雰囲気だった」と伝えました。最大のライバルである中国との対抗上、日本の存在を重視していることの表れと言えます。
しかし、トランプ氏が対日貿易赤字の解消で「関税」も選択肢になり得るとの認識を示したのは、大統領選挙で「アメリカ第一」を掲げた以上、国民の目に見える形で“成果”を出さねばらならず、日本も例外ではないことを示した格好です。
一方、トランプ氏は日本がアメリカ産天然ガスを輸入することを評価するなど、アメリカにとっての実利を優先する姿勢を鮮明にしています。
石破総理は会談そのものは乗り切ったと言えますが、今後、貿易赤字や防衛費の増額を巡って、難しい対応を迫られる可能性がありそうです。