今も孤立状態が続く福島県の温泉旅館ですが、11日も取材ヘリが現場にたどり着けないほどの悪天候となり、除雪が難航しています。

■地吹雪や落雪 「命の危険も」

 福島県昭和村での“地吹雪”の映像。風が雪を巻き上げています。数日前から落雪が相次ぎ、看板に積もる雪も危険な状況です。

撮影者 「これは出掛けると危ないと感じた。(落雪は)本当に下敷きになると、命の危険もあると思う」

 記録的な雪が続く福島県会津若松市。イチゴのハウスも雪の重みで潰れました。

イチゴ農家 「支柱を入れて補強したが、それでも駄目だった。ショックで言葉にならない。何とか復旧したい」

 雪は青森でも…。車も身動きが取れず、JAF(日本自動車連盟)が出動します。

スタックした人 「雪のかたい所とやわらかい所の境目が毎日違う」

■酸ケ湯の積雪4m超 今季最大に

 青森県の酸ケ湯も吹雪いています。11日、積雪は440センチを超え今シーズン全国最大を更新。さらに雪が続きます。

酸ケ湯温泉 横山涼介さん 「現状、440センチぐらいは更新したので、高く大きくなっている状況。例年より大きいイメージはある。風も吹いているので、ホワイトアウトのような形で降っている」

■“孤立”続く 福島の温泉旅館は…

 10日、二度の雪崩が発生した福島市。孤立状態は続いています。標高1200メートルに位置する野地温泉も孤立が続きます。

孤立した野地温泉ホテルの従業員 「今、残っている人には食事の提供の食材は足りている。お越しに来るのを断念した人の分もあるので」

 雪崩が発生した場所から奥には3軒の温泉旅館があります。

 宿泊者や従業員など合わせて62人が取り残されています。県は午後、専門家を交えて調査を行い、除雪を検討しています。

 天候も悪く、まだ開通のめどは立っていません。