■“フグつかみ取り”も各地でにぎわい

 子どもたちがつかみ取りをしているのはフグ。山口県下関市で行われたのは、なんとトラフグのつかみ取りです。

参加者 「ムニムニしてた…」

 祭りの目玉は約700人分が振る舞われた温かいフグの鍋。無料です。

参加者 「めちゃくちゃおいしい」

 フグの取扱量日本一を誇る下関市では、フグを福を呼ぶ魚として「フク」と呼んでいます。そして「2月9日」を語呂合わせで「ふく」として、近い祝日に「ふくの日まつり」を行っているのです。

 10日まで厳しい寒さが続いていた下関市。11日は8日ぶりに9℃台に。10℃近くになったのです。

下関ふく連盟 郷田祐一郎理事長 「おとといまでは寒波がきて非常に天候を心配していたが、きょうは晴天の下で開催できて非常に安堵(あんど)している」

 こちらは、わんこそば。来たれ!新横綱!「わんこそば全日本大会」です。ルールは5分間で何杯食べられるかです。5分間での過去最高は258杯です。さあ、今年優勝して“横綱”になるのは誰だ。

 しかし、勝負は思わぬ展開を見せます。2人が246杯で並んだのです。

 そして、大会の規定で年上の香川から来た男性が横綱に決まりました。

 一方で寒さが緩んだとはいえ、まだ2月。雪が舞うなか、立っているのは藁(わら)。

 藁の正体は「加勢鳥(かせどり)」と呼ばれる藁の蓑(みの)を被った若者たちです。と、おもむろに水をかけられました。

 山形県上山市では、加勢鳥に「祝い水」をかけると、五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛などのご利益があると言われています。

観客 「寒いのに元気だね」

加勢鳥 「(水は)控えめでお願いします」

 今年は34人が加勢鳥に扮し、町には威勢のいい掛け声が響き渡りました。