ロシアとウクライナの戦争終結に向けて、事態が大きく動き出しました。トランプ大統領の狙いはどこにあるのでしょうか。ワシントンから報告です。
(梶川幸司記者報告) トランプ大統領としては、ロシアとの直接協議に舵を切ることで早期停戦を実現し、政権の実績にしたい考えです。
ただ、停戦の条件を巡るロシアとウクライナの主張の隔たりは大きく、双方を納得させることは容易ではありません。
トランプ氏もこれまでに「多くの進展があった」としか語っておらず、どんな“秘策”があるのかは不明です。
トランプ氏は、プーチン氏との首脳会談の見通しを示した一方で、ウクライナに対しては失った領土が戻る可能性は低い、NATO加盟は「現実的ではない」などと、厳しい姿勢を見せました。
今週、トランプ政権はウクライナに財務長官を送り込み、支援継続の見返りとして希少な「レアアース」の供与を求めたほか、バンス副大統領がゼレンスキー氏と会談する予定で、ここでアメリカの停戦案を示す可能性があります。
ロシアの侵略からまもなく3年となりますが、トランプ氏による「ディール」がウクライナに譲歩を迫る形で進むことはないのか懸念も出ています。