宮城県は各地で暴風となり、多くの地点でこの冬一番の風の強さとなりました。仙台市若林区では強風でコンテナが横倒しになり、中にいた男性作業員がけがをしました。

 坪谷歩香記者「仙台市中心部でも大粒の雪と共にとても強い風が吹いています。木が左右に大きく揺れています」

 宮城県は強い冬型の気圧配置となり、午後5時までに女川で28.7メートル、鹿島台で28.6メートル、仙台で26.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。

 中津川夏帆記者「今でも強い風が吹いています。コンテナは90度倒れたということで、底が見える状態になっています」

 強風の影響で午後2時半ごろ、仙台市若林区の運送会社の敷地で休憩所として使用していたコンテナが倒れ、50代男性作業員が閉じ込められました。

 「ものすごい音がして事務所に響いてきて、何だと思って出て来たらプレハブが倒されちゃった、風で」

 男性は45分後に救助されましたが、コンテナの壁に挟まれて足にけがをしました。

 石巻市では、午前9時ごろ強風により金属製の看板が倒れました。高さ3メートルほどで、直径約20センチの支柱が根元から折れました。けが人はいませんでした。

 川村彩音記者「住民によりますと、強風の影響で屋根の板がバリバリと音を立ててはがれたということです」

 仙台市太白区八木山南では、強風により屋根がはがれました。仙台市消防局では、強風の影響による通報が相次ぎ対応に追われました。

 気仙沼市では、強風に備え旬を迎えたワカメの出荷作業を早める生産者もいました。
 生産者「外洋がいくらか心配かな、養殖イカダが。午前10時くらいまでに切り上げようかなと思って急いでやってますけど」

 宮城県では14日にかけて雪を伴った暴風となる見込みで、予想される最大瞬間風速は全域で30メートルとなっています。

 強風により、交通機関にも影響が出ました。
 坪谷歩香記者「JR仙台駅の改札付近には、遅延証明書を求めて長い列ができています」

 JRは、宮城県の在来線7路線で全線または一部区間で終日運転を取りやめました。

 東北新幹線は、架線にビニールが付着し撤去作業のために一時を運転見合わせ最大30分以上の遅れが発生しました。

 吹雪のため、東北自動車道の大和インターチェンジから築館インターチェンジの間の上下で通行止めとなっていましたが、午後6時に解除されました。

 風によるJR在来線への影響は、14日も続きます。

 JR東日本によりますと、東北線は14日午前9時台から午後1時台にかけて仙台-小牛田間の上下計6本の運休を決めました。

 このほかの在来線でも午前9時ごろから午後6時ごろにかけて、遅れや運休が発生する場合があるということです。

 14日も鉄道への影響が通勤通学の時間帯と重なる可能性があります。ホームページなどで最新の運行情報を確認するようにしてください。