三重県津市の職員らが逮捕された水道工事を巡る贈収賄事件で、物品のやり取りは職員側が持ち掛けたとみられることが分かりました。

 津市の職員・中村一男容疑者(56)と松岡泰成容疑者(51)は12日、収賄の疑いで逮捕されました。

 2人は2022年7月から去年4月ごろまで、給配水管の修繕業務の委託先を選ぶ際などに便宜を図った謝礼として、水道工事会社「新英工業」の代表・新居利英容疑者(50)から洗濯機など合わせておよそ20万円相当の物品を受け取った疑いが持たれています。

 捜査関係者によりますと、物品の要求は職員側が持ち掛けた可能性があることが分かりました。

 警察は13日、2人の勤務先を家宅捜索するなど調べを進めています。