2024年10月に再稼働した女川原発で、事故が発生し被ばく者がいるとの想定で病院での受け入れ訓練が行われました。内部被ばくの確認が重要なポイントです。
石巻赤十字病院は、宮城県に3カ所ある原子力災害病院の1つです。除染室などを備えた専用の医療棟が2023年に完成し、その施設を使った初めての訓練となりました。
女川原発で発生した事故によりけが人2人が搬送されて来ると、防護服に身を包んだ医師らが専用の機器を使って患者の放射線量の測定を行います。放射性物質が口や鼻、傷口などから体内に入る内部被ばくの状態になっていないか確認しました。
内部被曝は体内の被曝線量が特に高くなるため、仙台市の別の専門病院に搬送する手順となっています。
石巻赤十字病院災害医療研修センター植田信策センター長「絶対の安全ということは想定すべきでないと思いますので、医療機関としてできることは何かということを考えて訓練をしていかなければならない」