流通向けの店舗システムなどを手掛ける「東芝テック」は、従業員による私的な着服で2億円の損害を受けたと発表しました。

 東芝テックによりますと、従業員は2017年度から約8年にわたり、顧客からの注文を装ってパソコンを架空発注し、転売する手口で私的な着服を繰り返していたということです。

 会社の損害額は約2億円に上ります。

 去年12月上旬に従業員の上司が売掛金について確認したところ、本人が不正行為を自白し、発覚しました。

 東芝テックは今月18日付で従業員を懲戒解雇処分にしました。

 警察へ被害届の提出はしていないということです。

 「再発防止に向けて業務プロセスの見直しなど内部管理体制の一層の強化に努める」としています。