高校授業料の無償化などを巡り自民党、公明党、日本維新の会の3党協議は19日も合意に至りませんでした。協議を巡り維新内からは不満の声も出ています。

日本維新の会 青柳政調会長 「社会保険料を下げる改革の部分が弱いのではないかという指摘がですね、党内でもありますし、私自身も感じておりますので、そのことについて率直にお伝えをして、今日はまた議論させていただいたと」

 与党は、私立高校に通う世帯への支援金を現行の39万6000円から全国平均授業料に相当する45万7000円をベースに引き上げることや、低所得者向けの奨学給付金の拡充などを新たに提案しています。

 こうした内容について維新の前原共同代表は「一定の評価をしたい」と述べ、新年度予算案の賛成に向けて前進したという見方が広がっていました。

 ただ、19日に開かれた維新の役員会では、社会保険料の引き下げについて与党はゼロ回答だとして、「教育無償化だけで賛成して良いのか」と反発する声が上がりました。

 今週にも予算案に賛成する条件として、党首間で合意文書をかわす見通しでしたが維新の党内調整が長引く可能性もあります。