少数与党のもとでの2025年度予算の成立にめどが立ちつつあります。自民、公明、それに日本維新の会が今週にも党首会談を行い、合意文書に署名する見通しです。

■維新は新年度予算案について大筋合意

 霞が関では週末にかけて、政府を批判する声が響き渡りました。21日の夕方には財務省の前に数百人規模、22日の昼すぎには厚生労働省の前で数十人のデモが続きました。

 負担が大きいとあえぐその声は、届いているのでしょうか?

 国会では今まさに、4月からの2025年度予算案が審議の真っただ中。

 与党にとって手を組みたい相手の一つが、日本維新の会。維新の会が先週、強調したのは。

日本維新の会 浅田均参院会長 「私たちは野党です。だから当然、政府与党の予算に関しては反対という立場であるべきだと思っています」

 一方、日本維新の会の吉村洋文代表は21日…。

吉村代表 民放の番組 「政党というのは僕は、政策を実現するためにあると思っています。国会で理想論を語って気持ちよくなって終了というのは、僕は嫌いなんです」

 同じ日に維新の会は、公約である「教育無償化」と「社会保険料の引き下げ」が盛り込まれたとして、新年度予算案について与党と大筋合意しました。

■年収の壁めぐる制限案に…国民民主「公平ではない」

 一方、維新と国会の主導権を争う国民民主党は、「年収の壁」を巡る与党との協議の道筋が見えない状況で、いらだつ言葉も聞こえてきます。

 先週の3党協議で公明党は、所得税を課すかどうかの境目となる「年収の壁」の見直し案として、850万円以下と年収制限をかけ、4段階に分ける案を提示しました。この案に対して国民民主党側は…。

国民民主党 古川元久税制調査会長 「所得制限をつけるところが公平でもないし、中立でもないし、簡素でもない。むしろ、ますます基本原則からちょっと外れてしまっているのではないか」

 町の人に話を聞くと、“対象外”となる年収850万円超えの人たちから不満の声も…。

自営業 年収850万円以上 「年収850万円という数字の根拠がピンとこない」

50代 自営業 年収850万円以上 「働き損みたいな感じはある」

30代 会社員 年収850万円以上 「額面と手取りが、だいぶ差がある。(所得税が)減ってほしい。これ以上税金を増やす傾向はやめていただきたい」

(「グッド!モーニング」2025年2月24日放送分より)