宮城県の気仙沼港では2025年に入り、”マグロの王様”とも呼ばれるクロマグロの水揚げが絶好調で、前年の同じ時期の2倍以上に上っています。

 21日、気仙沼市魚市場には、はえ縄船2隻が水揚げしたクロマグロが40匹も並びました。

 気仙沼港は遠洋マグロ漁船の基地として全国に知られていますが、実は生鮮マグロが水揚げされることは多くありません。

 ところが、2025年はクロマグロの水揚げが絶好調。

 2月17日までにおよそ33トンと、前年の同じ時期の2倍以上に上っています。

 しかも、サイズもビッグということです。

 仲買人「従来だと70〜80kg中心が、140〜150kgとか200kg。下手すると250kgとか、大きすぎるようなマグロが多く取れている」

 仲買人「(はえ縄船が)メカジキを取り終わった後に、最後にマグロを取ってくるスタイルができているみたいなので、余計に水揚げが多いのかな」

 水揚げが好調な理由は、気仙沼からほど近い金華山沖にクロマグロのまとまった漁場が形成されていること。そして、クロマグロの数が回復しているとして漁獲枠が増えたことが大きいと言います。

 気仙沼漁協臼井靖参事「去年は漁獲枠の制限がありましたので漁があってもなかなか漁獲できない、水揚げできない状況が続いてましたので、今年は1月から大臣許可船が増枠になったということで水揚げが増えているということになります」

 この好調ぶりに関係者からは、クロマグロが多く取れることで漁師の収入増につながればと、期待の声が上がっていました。