日本生命は2024年度のグループ全体の基礎利益が初めて1兆円に達する見通しで、個別保険は2年連続で増配とする方針を固めました。

 日本生命で営業職員による一時払終身保険の販売が増えたことなどから、日本生命グループの2024年度の保険・サービス収益は、上半期時点の見通しより3600億円多い約8兆2500億円となる見通しです。

 本業の儲けを示す基礎利益も上半期時点の見通しより上振れていて、グループとして初めて1兆円になる見通しです。

 こうした好調な決算や、金利上昇によって運用利回りが堅調に推移する見通しのため、日本生命は保険契約者向けの配当を2年連続で増やす方針です。

 対象となる保険契約は約900万件に上ります。

 2020年度に30歳の女性が60歳で支払いが始まる年金保険(年金年額60万円)に加入していた場合、配当金は増配分の1050円を含めて5244円(前年比+2070円)になるということです。

 大手生命保険では明治安田生命もすでに増配方針を決めていて、住友生命も増配を検討しています。