アメリカのMeta社が、海底ケーブルで5つの大陸を結ぶプロジェクトを発表しました。いまやネット社会に欠かせないだけでなく、安全保障上の命綱とも言われるこの海底ケーブルについて改めて考えます。
IT大手「Meta」がある計画を発表しました。その名も“Project Waterworth”。
5大陸を結ぶ「海底ケーブル」のプロジェクトで、完成すればなんと全長5万キロメートルにも達するとのこと。
ちなみにこれは、地球の円周を超える長さなんです。
しかし、そもそも海底ケーブルとは何なのか。実は、私たちの生活になくてはならない存在なんです。
普段、XやYouTubeなどネットで世界中とつながれるのはなぜなのか考えたことはありますか。
手元のスマートフォンは無線ですが、基地局などから先は有線ケーブルでつながれていて、海を渡り国境を越えてつなげてくれているのが海底ケーブルなんです。
「Meta」HPから 「Project Waterworthにより、私たちはAIやその他の新興テクノロジーのメリットを居住地や勤務地に関係なく、すべての人が利用できるように支援できます」
しかし、そんな重要な通信インフラである海底ケーブルに最近、事件が…。
1月から2月にかけ、台湾の北部と南部で海底ケーブルが相次いで切断。中国人乗組員の船が破損させた疑いが浮上していて、台湾当局は「嫌がらせの可能性は否定できない」としています。
日本の防衛大臣も…。
中谷防衛大臣 「海底ケーブルというのは、まさに我が国の国民生活や経済活動に欠くことのできないインフラでありまして、我が国としては今後も本件に関する状況を重大な関心を持って注視をしてまいります」