妊娠中は自らの喫煙だけではなく、受動喫煙でも胎盤がはがれる病気を発症するリスクが2倍以上に高まるとの研究結果を、東北大学病院のグループがまとめました。
東北大学病院の講師らがオンライン会見を開き、環境省の大規模調査を活用した妊婦8万人余りの分析結果を発表しました。
今回調べたのは、常位胎盤早期剥離という病気とたばこの関わりです。妊娠中に胎盤が子宮壁からはがれる病気で、妊婦の0.4%から1%がり患するとされています。
母子の命に関わる危険性がありますが、予測は難しく根本的な治療も無いため予防が大切になります。
喫煙によりリスクが高まることは分かっていましたが、今回新たに1日11本以上の喫煙で2.21倍、週4日以上の受動喫煙でも2.34倍にリスクが膨らむことが分かりました。
東北大学病院産科濱田裕貴講師「ひょっとしたら妊婦さんかもしれない。このたばこはもしかしたら妊婦さんお子さんの命を絶ってしまうかもしれない、というところに気持ちをまわしていただけると」