東京大空襲から10日で80年です。この空襲などを指揮したアメリカ軍のカーチス・ルメイ少将(当時)に対する勲一等旭日大綬章の叙勲取り消しを求めて市民らが要望書を政府に手渡しました。

 1945年3月10日、アメリカ軍のB29爆撃機による空襲で東京の下町から都心にかけて大部分が焼失し、約10万人の命が失われました。

 これらの本土空襲や原爆投下を指揮したのがカーチス・ルメイ少将(当時)です。

 戦後の1964年、日本政府はルメイ氏に対し、自衛隊の創設に貢献したとして勲一等旭日大綬章を贈ることを決めました。

 市民らは今月10日、ルメイ氏への叙勲について「国民感情として絶対容認できない」として、内閣府に取り消しを求めた要望書を手渡しました。

 要請書を手渡した具志堅隆松さんは「自衛隊の発展への貢献と国民の虐殺を引き換えにしていいのか」と語りました。