石破総理大臣が地方創生2.0と銘打って全国行脚を始めました。

 東日本大震災の追悼式出席のために11日、福島県を訪れた石破総理。ロボット開発の研究所を訪問し、地元のベンチャー企業と福島の産業育成について意見交換しました。その目的は…。

石破総理大臣 「地方創生2.0というのをやっているんですが、それを福島の復興と掛け合わせたのが福島イノベーションコースト構想なのであって」

 そう、「地方創生2.0」の推進。

 地方創生2.0とは、これまでの「地方創生」の実績を踏まえ、一極集中を進めるような政策の見直しや地域のポテンシャルの発掘、若者や女性に選ばれる職場や暮らしなどを軸とした政策。

 石破総理の肝煎り(きもいり)で、政府は2025年度予算案として約2000億円を計上。今年度当初予算の2倍となっています。

 そもそも地方創生が始まったのは2014年。少子高齢化、人口減少が問題視されるなか、安倍政権が地方の産業活性化、雇用の創造などを目指してスタートしたのですが、初代の担当大臣が今の石破総理でした。

安倍総理大臣(当時) 「石破大臣のもとに一致結束して、素晴らしい日本の未来を、地域の将来を作っていただけることを期待しております」

 しかし、あれから11年。地方創生と言いながらも地方からの人口流出、経済の衰退が止まる気配はなく、地方からは悲痛な声が。

X(旧ツイッター)への投稿 「雇用を作っても国民負担が増える限り地方創生はあり得ない」 「若い女性が東京に行ったきり帰ってこない。これは手遅れかも」