アメリカが提案した30日間の停戦案に対し、プーチン政権は対応を明らかにしていません。プーチン大統領の支持層は強く反対していて、提案をそのまま受け入れる可能性は低いとみられます。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、「会談結果を注意深く検討している」とのコメントし、対応を明らかにしませんでした。
一方、プーチン大統領の支持層からは「停戦に応じるべきではない」との声が上がっているほか、軍事記者らは戦況が好転しているなか、「停戦はロシアに何ももたらさない」「欺瞞(ぎまん)だ」などと主張しています。
クレムリンに近い関係者は、プーチン大統領は交渉を完全に否定するのではなく、欧米によるウクライナへの一切の支援停止など、ウクライナが受け入れられないようなより厳しい条件を提示して交渉を引き延ばす可能性があると指摘しています。
また、ロシアが停戦交渉を断ればアメリカがウクライナへの支援を以前よりも増やす可能性があり、その結果、事態はさらに悪化する恐れがあるとも分析しています。