宮城県大崎市で4月から授業が始まる公立の日本語学校で、24日に開校式が行われました。

 大崎市立おおさき日本語学校は、全国で2例目となる公立の日本語学校です。

 24日に関係者約100人が出席して開校式が行われました。

 校舎には児童数の減少で閉校した旧西古川小学校が活用され、開校に向け校舎が改修されました。

 台湾、ベトナム、インドネシアから28人が入学することが決まっていて、校舎にはそれぞれの文化に配慮した設備が設けられています。

 小笠原侑希記者「校舎内の一角の部屋に入ってみますと、特定の宗教を信仰する人のためのお祈りの部屋が設けられています」

 留学生は、課程ごとに1年から2年かけて日本語を学習します。半数以上が卒業後に日本での就職を目指しているということです。

 JR古川駅から徒歩10分ほどの場所には、留学生が入る学生寮も完成しました。2階建ての建物に個室60室と食堂などが設けられていて、今後新たな寮の整備も予定されています。

 人口減少が進む中、大崎市は海外から地域を支える人材を迎え入れ、活気が生まれることに期待を寄せています。

 伊藤康志大崎市長「地域を元気にしていく、日本とそれぞれの母国をつないでいく、新たな文化をこの地域から発信できると大いに期待しています」

 おおさき日本語学校では、4月10日に入学式が行われます。