グループ補助金をめぐって口利きを行い報酬を受け取った罪に問われている元宮城県議仁田和廣被告の裁判で、検察側は懲役2年を求刑しました。

 元県議の仁田和廣被告(73)は、2020年から2023年にかけ、福島県沖地震で被災した企業を支援する補助金が交付されるよう水産加工会社の元社長の依頼で県職員に働きかけ、見返りに現金50万円を受け取った罪に問われています。

 24日の裁判で、検察側は仁田被告が県職員に対して「本会議で問題にするぞ」などと発言し強引にあっせん行為をしたと指摘し「県議としての権限や補助金事業を私物化した」などとして、懲役2年を求刑しました。

 一方、弁護側は「仁田被告の働き掛けは特定事業者に利益をもたらすものではなく、復興のために行った政治活動」とした上で「50万円は個人献金の範囲内で見返りではなく政治献金」として無罪を主張しました。

 判決は、6月10日に言い渡されます。