商品に貼られたシールを活用し、楽しみながら食品ロスを減らす宮城県初となる取り組みが栗原市のスーパーで行われています。
栗原市栗駒にある丸江スーパーで夕方、お惣菜や生鮮食品に貼られていたのは、リスのイラストともぐもぐチャレンジと書かれた可愛らしいシールです。
売れ残りなどで捨てられてしまう食べ物、食品ロスを解決する取り組みです。2019年に高知県のマーケティング会社が地元のスーパーと始め、現在は全国で300店以上のスーパーが取り入れています。
宮城県では、丸江スーパー岩ヶ崎店が2024年11月に初めて導入しました。
肉や総菜など消費期限が近付いた商品には、値引きシールとともにもぐもぐチャレンジのシールが貼られます。シールを10枚集めると、お菓子などが当たる抽選に参加でき子どもも大人も楽しみながら食品ロス削減ができる仕組みです。
抽選の他にもシールが1枚1円となり、栗原市の子ども食堂に寄付できるなど気軽に社会貢献活動もできます。
買い物客「集めたシールをまた寄付する。助かる人もいるんだから」「野菜でもお肉でもやっぱりもったいないですね。まだ食べられるのに安くなった物を買って重宝しております」
農林水産省によると、2022年度の食品ロスの推計値は472万トンに上りスーパーなどの食品小売業はそのうちの10%となる49万トンを占めています。
丸江スーパーでは、この取り組みにより食品の廃棄にかかる費用が前年同時期に比べ約50%削減できたということです。
丸江スーパー千葉充さん「食品ロス削減の効果が十分出ておりますので、今後は他の店舗にも導入し企業として食品ロスを減らしていくことと、お客様への食品ロスに対する理解の向上に努めていきたいと思います」
丸江スーパーでは今後、一迫店と岩手県の店舗でも導入を検討しているということです。