フジテレビの親会社に対し、大株主のアメリカの投資ファンドが12人の独自の取締役候補を提案したと発表しました。

 アメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は16日午後、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスに対し、6月の株主総会に向けた株主提案を提出したと明らかにしました。

 提案では新たな取締役候補として、投資ファンドの共同創業者やSBIホールディングスの北尾社長やSTARTO ENTERTAINMENTの福田CEO(最高経営責任者)など、金融やメディア業界などから12人を挙げました。

 課題としては企業統治の改革や不動産事業の切り離しなどを挙げています。

 ダルトンは先日、一連の問題を巡る第三者委員会の調査報告を受けて送った書簡で、新たな経営陣に今の取締役5人が残ることを厳しく批判していました。

 フジ・メディア・ホールディングスは「個別の投資家との対応は公表しておりませんが、株主様から提案をいただいた場合は取締役会で検討し、真摯に対応して参ります」とコメントしています。