人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物=「PFAS」のうちPFOSとPFOAについて、2023年度の調査で国の目標上限を超えた自治体が22都府県に上っていたことが分かりました。

 有機フッ素化合物=「PFAS」のうちPFOSとPFOAについて、国は2つの物質の合計値を水道水1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を定めています。

 環境省は25日、2023年度に全国の自治体が実施した河川や湖などの水質検査の結果を公表し、22都府県の242地点で国の暫定目標値を上回るPFOSとPFOAが検出されたと明らかにしました。

 最も高い値が検出されたのは大阪府摂津市の観測地点で、暫定目標値を520倍も上回る2万6000ナノグラムだったということです。

 環境省は、暫定目標値を上回った地下水などが飲用水として使用されないように、各自治体がマニュアルに沿って適切な対応を取っているとしています。