81歳の男が同居する娘夫婦にガソリンをかけて殺害しようとした疑いで、逮捕・送検されました。どんなトラブルがあったのでしょうか。

■同居の娘夫婦にガソリンか

 81歳の男が手にしたのは、ガソリンでした。

 娘夫婦を殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで送検されたのは、福島県いわき市の無職・伊東功容疑者です。

伊東功容疑者 「火をつけて2人まとめて殺そうとした」

 事件があったのは23日午後6時前。伊東容疑者と娘夫婦が住む、いわき市の自宅でした。

 伊東容疑者は、自宅の2階で携行缶に入ったガソリンをバケツに移すと…コップのようなものですくい、一緒に住む50代の娘とその夫に複数回にわたってガソリンをかけたということです。

 警察によると、伊東容疑者はライターを所持していて、夫婦に抵抗されているうちに落ちたといいます。娘の夫が抵抗したため火をつけられることはありませんでした。

■81歳男逮捕 トラブルは?

 25日に送検された伊東容疑者、一緒に住む娘夫婦をなぜ殺害しようとしたのか。警察に話したその理由は。

 事件当時、家にいたのは3人で、警察によると、3人の間で生活上のトラブルがあったといいます。

 伊東容疑者は、調べに対して「男性との間にトラブルがあった」「ガソリンをかけて火をつければ死んでしまうことは分かっていた」と容疑を認めています。

 夫婦は手などにガソリンがかかったものの、目立ったけがはなかったということです。

 伊東容疑者はライターや携行缶を事前に準備していたとみられ、警察は計画的に事件を起こしたとみて詳しい動機や経緯を調べています。