第6波収束への兆しが見えず感染するリスクが高まる中、宮城県東松島市の介護施設では訪問介護を継続し、高齢者とその家族を支えています。

 東松島市内の特別養護老人ホーム、やもと赤井の里です。

 県内では最も早く新型コロナウイルスワクチンの接種を始め、職員含む約120人ほぼ全員が3回目の接種を終えました。

 2021年夏の第5波以降、職員や入所者の感染はありませんが、感染者との接触の可能性があるなどの理由で、2022年に入って約30人の職員が自宅待機となりました。 やもと赤井の里土井孝博施設長「例えばこの『有給』と赤く色が変わっている。これは待機になったことでお休みしたと。1日ないし2日間が多いんですが、濃厚接触者となれば7日間、お休みの関係も入れて最大10日間くらい休みになる職員もいます」

 こちらの施設では、利用者が施設に通うデイサービス、職員が利用者の自宅でケアにあたる訪問介護のほか、利用者の自宅で話を聞き、希望に沿ったケアプランを作成するサービスも行っています。

 感染対策として、ケアプランの作成は2月から電話対応とするなどサービスを縮小しましたが、訪問介護はこれまでと変わらない内容で続けています。

 訪問介護スタッフ「5件くらいです。だいたい1日それくらいは回ったりはするんですけど(他の高齢者施設で)デイサービスが休止になってしまったりとか、体調が悪くて行けなかったりする方がいまして追加で訪問したりもしています」

 高齢者施設の中には、職員や入所者が感染しデイサービスを休止している施設もあるため、こちらの施設で急遽、訪問介護を引き受けることも少なくありません。

 やもと赤井の里土井孝博施設長「(デイサービスが利用できないと家族が)仕事に行くことができないとかですね、もしくは高齢者世帯ですと老々介護という状況もありますので、在宅生活を送っている方をしっかりと支えていく意味でも、途切れないように最大限感染対策に努めながら継続していきたいと思っています」