東北大学は、東日本大震災の津波犠牲者の発見場所を分析した結果、リアス式海岸のある地域は平野部に比べ人が海に流されるリスクが高いことが分かったと発表しました。
東北大学災害科学国際研究所が、宮城県警から提供された宮城沖で見つかった犠牲者568人について分析したところ、88%に当たる500人がリアス式海岸を有する気仙沼市や南三陸町など県内4つの市と町の沖合で見つかっていたことが分かりました。
東北大学災害科学国際研究所門廻充侍助教「リアス部だと、海岸付近に生活圏が形成されてると思うので、かつ津波の特徴によって、引き波も強くなってしまうっていう点から、海上流出のリスクが平野部に比べて高いんじゃないかと」
分析した門廻充侍助教は、沿岸部の人は万が一に備えライフジャケットを持って避難してほしいと話していました。