ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、日に日に戦況が悪化する母国を心配するウクライナ人男性が仙台市にもいます。
攻撃が始まってから1週間、この戦争を止めるには日本をはじめ世界中の声が必要だと訴えています。
ウクライナ出身のヤロスラブさん(36)です。妻の阿部奈津子さん(35)と太白区で暮らしています。
首都キエフにいる友人や親戚から送られてくる映像を見て、日に日に悪化する戦況に心を痛めています。
ヤロスラブさん「こんな惨事になるなんて信じられない」
キエフにいるいとこや友人は、今も空爆が続いていると話し心配は募る一方です。
ヤロスラブさんたちは2月26日に東京・渋谷で行われた反戦集会に参加しました。
たくさんの日本の人が戦争に反対する思いを寄せてくれたことがとてもうれしく、その思いを全世界に広げることがロシアを止める力になると実感したと言います。
ヤロスラブさんと阿部さんは、オーストラリアで出会い、結婚。
ウクライナで生活を始めようと1月、一時帰国のつもりで阿部さんの出身である仙台に来ましたが、今回の軍事侵攻で留まざるを得なくなりました。
ヤロスラブさん「この戦争に反対です。この戦争に反対です。21世紀に起こす必要のない戦争です」
ヤロスラブさんは母国が心配で「日本にいては何もできない」「ウクライナに戻りたい」と思う時もありましたが、今はロシアへの抗議の声や反戦への思いを広げることが自分にできることだと考えています。
阿部奈津子さん「何をすれば良いのか、私たちも模索中なんですけれども、もっと関心を寄せてみるとか、シェアしてみるとか」
ヤロスラブさん「ウクライナに幸あれ」