宮城県松島町の国宝・瑞巌寺が、観光業者の支援を目的に企画した特別な拝観ツアーについてです。
既に定員に達している日も出てきていて、瑞巌寺では更に多くの人が松島を訪れるきかっけになればと話していました。
瑞巌寺は1日から松島旅館組合と連携し、町内11の宿泊施設に泊っている観光客に限って、通常拝観が終わった後の午後4時30分から僧侶が境内を案内する特別な拝観ツアーを行っています。
3日は6人の宿泊客がツアーに参加し、通常の拝観では入ることができない藩主の部屋、上段の間や、伊達政宗公の位牌や菩薩像がある仏間など説明を受けながら回りました。
ツアー客「普段見られないものを見るというのは、すごく素晴らしいものでいい経験になりました。たまたまニュースでやっていたものですから、すぐ申し込んで泊まらないと見れないというので今回見に来ました」「この機会を逃せないと思って来ました。天女様のような人間と、鳥のような形の絵を見せていただいたのがすごくきれいでした」
このツアーの定員は20人で、平日限定にも関わらず参加者は順調に増えていて、4日は17人が参加しました。
3月の後半には、既に定員に達している日もあるということです。
瑞巌寺千坂成也執事長「想像以上に地元の方がいらっしゃっています。我々が想像していた以上の効果がございまして、地元の方がたくさんお申込みいただいております」
瑞巌寺によりますと、この特別ツアーに参加する目的で松島町の旅館に宿泊する県民も多くいるということです。
この特別ツアーは、観光客減少に苦しむ旅館や土産物店を支援するため瑞巌寺が提案したもので、更に多くの観光客が訪れるきっかけになればと期待を寄せていました。
瑞巌寺千坂成也執事長「宮城県全体のためにも何かしら瑞巌寺が協力できる事はないかということで思い立ちました。宿泊の方ですのでご遠方の方、地元の方、多くの方が来ていただいて、元のにぎわいを松島瑞巌寺が取り戻せるような努力をしていきたいと思います」