片手で操作できて、屋外も走れる電動車いすの試乗会が開かれました。
運転免許がいらないため、免許を返納した高齢者の移動手段としても活用できます。
三栗谷皓我記者「こちらの電動車いす、片手で簡単に操作することができます。揺れも少なく乗り心地は快適です」
WHILLは、充電式のバッテリーで動く電動車いすです。
宮城県内では1月から、宮城三菱自動車販売が、C2とFの2種類のWHILLを販売しています。
屋外の段差を乗り越えられるようにサスペンションを備えていて、回転半径は76センチと小回りが利くのも特徴です。
スピードは最高でも時速6キロと、大人が早歩きする程度です。
法律上の扱いも歩行者と同じで歩道を走るため、運転免許は必要ありません。
2種類のうち軽量化モデルのFは折り畳めることから、車や電車などに持ち込んで運ぶこともできます。
警察によりますと、県内では高齢化に伴って2019年以降、運転免許を返納する高齢者が増えています。
2021年は7200人ほどが返納していて、本人や家族にとっては移動手段の確保が大きな課題です。
宮城三菱自動車販売千田茂穂社長「お客様でも免許返納される方が増えてきておりますので、車に乗らなくなったら終わりじゃなくて、少しでも行動範囲を広げて、生活を楽しんでいただくようなツールの1つとなっていただければと思っております」
WHILLの価格は、約26万円から47万円です。
宮城三菱自動車販売の店舗のほか、インターネットでも購入できます。