東日本大震災から3月11日で11年となるのを前に、被災地では追悼行事や復興に向けたイベントの準備が行われています。

 宮城県東松島市野蒜では、11日の追悼式で披露する巨大なサンドアートが完成間近となっています。

 制作しているのは、世界を舞台に活躍するサンドアーティストの保坂俊彦(47)さんです。東松島での作品づくりは5年目を迎えました。

 2022年の作品は、高さと幅が約2.5メートルで「慈愛」をテーマに家族の愛情を表現しています。

 サンドアーティスト保坂俊彦さん「皆さん、震災に対して震災に思いがあると思うので、そこに僕がこう見て欲しいというのはなくて、皆さんそれぞれが、いろいろな思いで見ていただければなと思います」

 また、女川町役場では地元の住民が集まり黄色いハンカチをロープにつなげていく作業が始まりました。

 女川町民の有志でつくる女川裏方一座は、震災の記憶を未来に残そうと3年前から3月11日にJR女川駅前で黄色いハンカチを掲げています。

 2022年は前年より100枚多い約700枚を掲げる予定で、ハンカチには震災で亡くなった人への思いや、平和な生活を願うメッセージがつづられました。

 女川裏方一座加納純一郎さん「黄色いハンカチは幸せを意味している。黄色いハンカチを掲げることで世界平和につながっていければありがたい」

 黄色いハンカチは、11日午前9時から午後6時まで掲げられ、情勢が緊迫するウクライナを支援する募金活動も行われる予定です。