ロシアのウクライナ侵攻の影響で、輸入に頼る家畜の餌の価格も高騰しています。宮城県大崎市では国産の餌を増やそうと、田んぼでトウモロコシを生産する実験が始まりました。

 この実証実験はJAや県、地元農家など計31団体が行っているもので、91ヘクタールの田んぼで家畜の餌となるトウモロコシを育て、収穫量や機械化を進めた際のコストなどを検証する予定です。

 24日、大崎市の田んぼでJAの職員や農家など約10人が集まり、トウモロコシの種をまきました。

 JAによりますと、家畜の餌になるトウモロコシは輸入に頼っていて、産地の一つであるウクライナがロシアによる侵攻を受けたことで、価格は2021年の年末と比べ4割ほど上昇しています。

 穀物自給率の向上がこの実証実験の目的ですが、背景にあるのはこれだけではないようです。

 地元農家「2021年のコメの下落で、なんとかしなくてはならない」「米の価格の下落のほかにも、肥料などいろいろな資材がすごく上がってきている。そのような点でも収入を増やしたい」