北海道の知床半島沖で起きた観光船の事故を受け、東北運輸局は今後、旅客船の緊急点検を実施する方向で調整しています。

 北海道の知床半島沖で観光船が消息を絶った事故では、これまでに乗員乗客26人のうち11人の死亡が確認されているほか、15人の安否が分からなくなっています。

 東北運輸局は、海上保安庁と合同で利用客が増えるゴールデンウィークを前に宮城県内13の事業者、計35隻の旅客船を対象に救命胴衣や消火器の管理などについて点検を行っています。

 この点検はほぼ完了していましたが、東北運輸局では今回の知床沖での事故を受け、改めて緊急点検を行う方針です。

 現在、緊急点検の実施時期や内容について海上保安庁と調整しているということです。