宮城県などは2日、女川原発で2021年起きた、燃料プールにボルト類が落下した事故への対応などを確認するため、原発の立入調査を行いました。
調査は安全協定に基づき、県と立地自治体の女川町と石巻市のほか、原発から30キロ圏内の5つの市と町の担当者も立ち会って行われました。
調査では、2021年2月から5月にかけて発生した地震で、3号機原子炉建屋の使用済み燃料プールに落下した点検用足場のボルトや金属片などについて、東北電力からこれまでに発見された落下物は回収が完了したことや、いまだ発見できていない落下物があるものの、クレーンなどの主要設備や燃料には影響がないという説明を受けました。
宮城県原子力安全対策課横田浩志課長「今後も継続していろんな可能性を探っていただいて、最悪の事象を避けていただくということで点検、確認を継続してやっていただきたい」
このほか、2021年に発生した1号機の建屋にあるタンクで硫化水素が発生したトラブルについて、硫化水素の発生源であるタンク内の汚泥の除去手順などについても確認しました。