東北大学の青葉山新キャンパスで2024年度の運用開始を目指して建設が進む、次世代放射光施設。巨大な顕微鏡と言われるこの施設の愛称が、ナノテラスに決まりました。

 建設中の次世代放射光施設では、物質をナノのレベル、つまり1メートルの10億分の1のレベルで観察でき薬や工業製品、食品の開発や改良などに120以上の企業・団体が使用する予定です。

 この施設の愛称は2021年1月から3月にかけて公募され、6日に現地で行われた式典で発表されました。

 愛称は、国内外から寄せられた600ほどの案の中から、埼玉県ふじみ野市の会社員、甘利友朗さんが考案した、ナノテラスが選ばれました。

 ナノの世界を照らすという特徴を端的に示し、親しみやすく呼びやすいことが選ばれた理由です。

 式典では、考案した甘利さんに感謝状と記念品が贈られました。

 施設の建設工事は2019年3月に始まり、建屋はほぼ完成しました。

現在は、施設の心臓部とも言える加速器の取り付け作業が進みつつあります。