東北を除いて、14日までに全国で梅雨入りしました。大雨シーズンを前に、災害から命を守るために必要な備えを専門家に聞きました。
近年、大雨災害が激甚化していて、2019年の東日本台風では、県内で19人が死亡、2人が行方不明になりました。
こうした大雨災害から命を守るために、私たちはどう備えれば良いのでしょうか。
仙台市で防災・減災アドバイザーを務める折腹久直さんが重要と話すのは、各家庭ごとに作る避難計画、マイ・タイムラインです。 事前にハザードマップを見て周辺の災害リスクや避難場所を確認し、いつ、どこに、誰と避難するか記入しておくためのもので、仙台市のホームページからダウンロードできます。
仙台市防災・減災アドバイザー折腹久直さん「一人ひとり、家族構成や住んでいる場所によって最も適切な避難行動はそれぞれ違います。これを見て、安全で迅速な慌てず迷わず適切な避難行動につながっていくと」
また、避難する際の注意点として、長靴ではなく運動靴で避難することが重要と指摘します。
仙台市防災・減災アドバイザー折腹久直さん「(長靴は)中に水がたまって重くなって歩きにくくなって非常に危険な状況になり得ます。大雨の状況では、安全に避難場所までたどり着くことを優先して、動きやすい運動靴で避難していただくことが非常に大事です」
宮城県内では、6月6日から7日にかけて大雨となり、一部の自治体で未明に避難指示が出されました。
深夜などに避難情報が出た場合、どう避難すれば良いのでしょうか。
仙台市防災・減災アドバイザー折腹久直さん「(夜中は)外への避難をするよりも予想される浸水の深さよりも高い場所に避難する。自宅であれば2階に避難すると、垂直避難も有効な避難方法の一つです」
折腹さんは、高齢者など避難に時間がかかる人は、自治体の避難情報が出ていなくても明るいうちに避難することが重要だと話していました。