仙台市のホームページを装った偽のサイトが見つかっていましたが、宮城県や多賀城市のホームページでも偽サイトが見つかりました。専門家は、アクセスするとウイルスに感染する可能性があるとして警戒を呼び掛けています。
県によりますと16日、職員が県の公式ホームページを装った偽サイトがインターネット上で公開されているのを見つけました。
偽サイトは本物のサイトとほとんど変わらず、見た目では判別がつきにくくなっています。
10日に見つかった仙台市の偽サイトでは、アクセスすると「アプリをダウンロードしますか」と表示され、クリックさせてウイルスに感染させようとする事例も確認されています。
東北大学データシナジー創生機構曽根秀昭特任教授「アプリをダウンロードしてインストールしてしまうと、何らかの悪性のプログラムであって、コンピューターを破壊する、妨害する、あるいは情報を抜き出す可能性があると思います」
情報セキュリティに詳しい東北大学の曽根秀昭特任教授は、アプリをダウンロードすると消去できないことが多く、コンピュータを初期化しなければならない場合もあると言います。
また、偽サイトへ誘導しようとしている可能性もあるとして、警戒を呼び掛けています。
東北大学データシナジー創生機構曽根秀昭特任教授「例えばメールを送りつけて、そのメールで何らかの通知を装っていて、その通知で『このページで手続きをしてください』というようなことを書いてあることがあるかもしれません。その誘導されたページ、リンク先に直接行くのではなく、正式なトップページからたどれば、間違った偽ページに誘導されることはないと思うので、そこに気をつけてもらうことが大事だと思います」
曽根教授は、サイトにアクセスする前にURLが公式のものか確認することが有効と話しています。
自治体の偽サイトは、6月に入ってから長野市や徳島市でも確認されていますが、宮城県や仙台市も含めこれまでのところ被害は確認されていません。