宮城県大崎市の鹿島台地区では、冠水した農地で排水作業が続けられていますが、思うように進んでいません。住民からは、19日夜の雨で再び住宅が浸水するのではないかと不安の声が聞かれました。

 大崎市の鹿島台では、大雨により広い範囲で冠水した遊水地の田んぼの排水作業を大型の排水ポンプ車4台で行ってきましたが、状況に大きな変化はありません。

 このため大崎市では、国土交通省に追加で大型ポンプ車2台の出動を要請し、6台で対応しています。

 新田智紀記者「大崎市の鹿島台地区では、24時間態勢で排水作業が続けられています。こちらの排水ポンプ車は1日最大4万3000トンの排水能力があり、学校の25メートルプール1200杯分に相当するということです」

 大崎市は「ここまでの大雨の経験はない。復旧のめどは立たない」として、長期的に排水作業を継続していく方針です。

 そして、約50戸で床上床下浸水の被害が出た大崎市鹿島台の姥ケ沢地区の住民からは、19日夜からの雨で再び浸水するのではないかと不安の声が聞かれました。

 遠山節子さん「(雨の予報に)たくさんです。もう人生78年生きてて、こういうことが何回もあるのはたくさんだね」

 遠山さんの住宅では、19日までに水に濡れた家財道具を廃棄するなどし片付け作業はほぼ終わっていて、これ以上被害が拡大してほしくないと話していました。