赤字のローカル線のあり方を巡り、国土交通省の検討会が提言をまとめました。先行きが不透明になっていた宮城県内の赤字ローカル線4つの路線のうち、石巻線は国が見直し協議を促す対象に当面ならない公算が大きくなりました。
赤字ローカル線のあり方を巡り、国土交通省で有識者による検討会が開かれました。
検討会では、1日1キロ当たりの利用者が1000人に満たない区間などを目安に、JRと地元自治体が見直しの協議をするよう国が促す提言を取りまとめました。
見直し対象として、県内では石巻線のほか気仙沼線、大船渡線、陸羽東線の一部区間が懸念されてきました。
しかし、提言で貨物列車が走る区間などは当面の対象外としたことで、石巻線は見直し協議を国から促される対象外となる公算が大きくなりました。
一方、残りの3つの路線は、国から協議を促される可能性があります。
JR各社は赤字ローカル線の区間別収支を相次いで公開し、バスに切り替えたり地元の自治体に支援を仰いだりといった見直しを目指していて、JR東日本も28日に公開します。