宮城県では感染者数が2000人を超える日が続いています。夏休みに入り10歳未満や10代の感染者が減るのではないかと期待していますが、高止まりの状態が続いています。仙台市青葉区の小児科では、小児ワクチンの接種希望者が増えているということです。
仙台市青葉区のかわむらこどもクリニックです。27日、母親に付き添われ新型コロナウイルスのワクチンの接種に訪れる子どもたちの姿が見られました。
接種に来た親子「最初は嫌がっていましたけど、毎日発表される数字も本人たちも耳にしているので打つしかないなという感じになりました」「副反応は心配ですけど、先生もそこまでひどい反応が出る人がほとんどいないという話だったので」
こちらのクリニックでは、今週に入り小児ワクチンを接種する子どもたちが増えているということです。
かわむらこどもクリニック川村和久院長「一時期、ほぼ5人にも満たない予約の時期やゼロの日が続いたんですが、現在予約が入っている中にその2倍から3倍の10人前後の予約が入っているのが現状ですね」
こちらのクリニックでは、小児ワクチン接種が始まった3月から4月にかけては、ほぼ毎日1日の上限である20人ほどに接種してきましたが、5月以降は1日あたり数人の接種にとどまっていました。
今週に入ってから接種の予約が相次ぐようになったということです。
かわむらこどもクリニック川村和久院長「ワクチンが増えてきた要因は、流行が拡大してきていることが一番の要因。病気にかかるのが怖い。だったらワクチンを打っておく。そういう意識が高まってきたものだと思う」
宮城県によりますと、26日時点の小児ワクチンの接種率は26.9%で、川村院長は家庭でよく話し合った上で接種を前向きに検討してほしいと呼び掛けていました。
かわむらこどもクリニック川村和久院長「子どもにワクチンを打つことがどういう意味があるのか。このワクチンをすることによって子どもや、場合によっては社会を守る一つの助けにもなるという意識を改めて考えていただいて、接種するかどうかをもう一度検討していただくとありがたいことですね」