28日、宮城県七ヶ浜町の住宅でこの家に住む70代の兄弟と弟の妻が倒れているのが見つかり、死亡が確認された事件についてです。「介護している妻が、このままでは持たない」と報告を受けた町が、今後の対応について話し合う予定があったことが新たに分かりました。
この事件は28日午後1時ごろ、七ヶ浜松ヶ浜の住宅でこの家に住む渥美勝さん(70)と妻の一枝(かずえ)さん(49)、勝さんの兄の實さん(73)が倒れているのが見つかり、いずれも死亡が確認されたものです。
勝さんと實さんは首にしめられたような跡があったほか、一枝さんは首と手首から血を流した状態で風呂場で見つかり、近くには刃物が落ちていました。
警察によりますと、一枝さんは勝さんと實さんの介護をし、3人で暮らしていたということです。
松ヶ浜地区の行政区長「實さんは体が不自由というわけではないけれども、どこかが悪くて寝たきりではないけれどもずっと家にこもっている。(勝さんは)歩くのがちょっと大変だったかな」
七ヶ浜町では7月「介護している妻が、このままでは持たない」とケアマネージャーから報告を受けていて、近日中に一枝さんと共に今後の対応を検討する予定だったということです。
警察は、無理心中の可能性も視野に捜査を進めています。