宮城県が検討を進めている仙台医療圏の4病院の再編構想について、県民を対象にしたセミナーが11日に県庁で開かれました。

 このセミナーは、4病院再編の必要性について県民に広く知ってもらおうと県が初めて開いたもので、約100人が参加しました。 

 県が進める再編構想は、名取市にある県立精神医療センターと青葉区の東北労災病院を経営主体を残したまま富谷市へ、名取市の県立がんセンターと太白区の仙台赤十字病院は統合し名取市へ移転する計画です。

 セミナーでは、医療政策を専門とする東北大学大学院の藤森研司教授が講演しました。

 藤森教授は「救命救急や集中治療室など急性期の機能が仙台市内に集中しているので分散する必要がある。一方で、仙台市は高齢化率の上昇に伴って充実が必要な回復期・慢性期病床が不足している」と説明しました。

 県は4病院再編について、今年度中の基本合意を目指しています。