宮城県石巻市に避難しているウクライナの女性が震災遺構・門脇小学校でボランティア活動を始め、命の大切さを伝えました。
ウクライナ東部出身のホンチャロヴァ・イリナさんです。ロシアの軍事侵攻を逃れ、今年4月、石巻に住む息子を頼って、母親と避難してきました。
初日の11日は、まず入り口付近で簡単な案内をしました。
ウクライナでは、小学校の教師を25年間務めていて、人と接するのは大好きだということです。
石巻市の提案で先月、門脇小学校を訪れボランティア活動を決意しました。
イリナさん「(被害の状況を)初めて見た時は泣きました」
震災の被害とふるさとの惨状が重なったイリナさん。講話では、訪れた約15人に命の大切さを語りました。
イリナさん「私、そして皆さんの命はその人にとって一つしかないものであり、お金で買えるものではありません。皆さんのそれぞれの人生の中で、人のために、人の人生がより豊かになるように何かをしてほしいです」
埼玉から訪れた人「一刻も早くこの悲しい戦争が終わることを僕も同じように願うし、深く感じさせられる日になったなって思っています」
イリナさんのボランティア活動は、毎月第2、第4日曜日に行われる予定です。